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Philip kubicki / ex factor 4




購入したその足で持ってきてくれたオーナー様

kubicki好きの方は熱狂的な方が多いイメージを勝手に抱いているが、
factorに関しては入手可能な実機が国内ではなかなかお目にかかれず、調べれば調べるほど魅力的な印象が増えるという相乗効果もあるのだろうか。

依頼内容



・現在持っているBlasterと同じくらいの弦高に
との事。


驚いた事にBlasterとfactorの2本を持ち込んでくれた

こちらとしては有難いことこの上ないのだが、この2本をぽんと出される状況はなかなかない。


Blasterの弦高は2.4-1.9 (ばらつきあり)

ベーシストの方は弦高が低ければ低いほどいいという思想の方が多く存在しますが、そういう事でした。

調整


この構造とグリップのおかげなのか、ネックが全く反っておらず癖もほぼない状態でした。

各所の些細な癖を加味して、今回はほぼネックの反りはいじっていませんがロッドの効きも良好でした。


弦高を調整する際は弦を支えているコマで調整をする。


因みに駒の事を

""BRIDGESADDLEPOST ""

と言う。


kubickiのこのBridgeかなり特徴的かつパーツが多いのですが、各パーツに名前がある。


この図は公式ページから引用させて頂きました。

↓↓↓


Ratchet spring という金具フックのようなパーツを押すと、弦が巻かれている String wheel 部分(ギアのような所)が動くようになり弦が外せる。


弦交換はヘッド側にボールエンドを入れ、
String wheel の穴に弦の先端を入れ弦を巻き上げていく。


チューニングするノブが着いているので最終的にはそこで音を合わせるが、普通のペグのような感覚で行うとレギュラー状態まで持っていくことが出来ない。


弦を変えると前工程での調整に多少の誤差が生じるので、弦のストレッチをした後改めて状態を確認し完了。

追記




弦高をかなり下げる際、ナットの状態から実用する事の難しい出音が出現。

よくある事ですか、物理的に下げることは可能でも楽器のポテンシャルがそこまでの状態に向かない状態です。


何かしら他のアクションが必要になるのですが、今回の調整という内容では
・その他加工無しでできる限り最良な状態
にてご返却

そのほかの施行はその後使用者の手の馴染んだ頃に検討するという見解です。